2017年

創成科学研究科清水則一教授が,平成29年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞

受賞

 創成科学研究科の清水則一教授が,平成29年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞し,9月8日に首相官邸で安倍晋三内閣総理大臣から表彰されました.この賞は,『「防災の日」及び「防災週間」について』(昭和57 年5月11 日閣議了解)に基づき,災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施,平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し,特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰するものです.このたびは,7個人と38団体が受賞しました.
 清水教授の受賞は,「災害の予測、防止、安全確認に不可欠な斜面、土砂災害、地震の防災にかかわる監視技術の高度化と普及のため、宇宙技術を活用したモニタリングシステムを開発し,地滑り,ダム,港湾,高速道路,鉄道,鉱山など全国300か所において利用され,このような先導的な取り組みが防災体制の整備に多大な貢献をした.また,国際関係でも宇宙技術による監視方法の国際学会推奨法を制定し,先進的な防災安全監視に関する研究を行うとともに,国際学会の副総裁として,この分野の研究をリードし,防災技術の国際的普及や体制の整備に多大な貢献をした.」功績によるものです.
 本学は,応用衛星リモートセンシングセンター(センター長:三浦房紀副学長)を今年2月に発足させ,JAXA(宇宙航空研究開発機構),山口県と宇宙技術の防災への活用のために連携しています.また,「宇宙技術による防災」は,本学が取り組んでいる研究拠点形成事業(日本学術振興機構採択)の主テーマであり,三浦副学長の同表彰受賞(平成26年度)に続く今回の受賞は,本学のこのような取り組みの発展にも大いに弾みをつけるものと期待されます.

清水先生総理大臣表彰①

安倍総理大臣から受賞者を代表して表彰状を受け取る下川悦郎鹿児島大学特任教授(起立者右から4人目が清水教授)

清水先生総理大臣表彰②

記念パーティにて(右から,菅義偉官房長官,清水教授,藤原広行防災科学研究所社会防災システム研究部門長,宮川典子文部科学大臣政務官)

JSPS研究拠点形成事業の新しい展開のために創成科学研究科清水則一教授がベトナム国立農業大学,水資源大学などを訪問し基調講演を実施

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 創生科学研究科(工学系)の清水則一教授は、応用リモートセンシング研究センターが中心となって実施しているJSPS研究拠点形成事業「衛星リモートセンシングによる防災・環境モニタリングに関する東南アジアにおける研究教育拠点形成」(代表者:三浦房紀山口大学副学長)のベトナムにおける新しい展開のため,8月28~31日の間,ハノイを訪れ,3大学および2研究施設を訪問,ならびに,関連学会の要人と面会し,今後の連携について議論しました.
 まず,すでに本学と学術交流協定のあるベトナム国立農業大学(Vietnam Notional University of Agriculture)の環境学科長のNgo The An(ゴ ドゥ アン)教授と,研究拠点形成事業への協力と卒業生の山口大大学院への進学について意見交換し,本年10月に本学で開催する研究拠点シンポジウムへAn教授を招へいすることになりました.また,本学博士後期課程への留学希望者と面談しました.
 水資源大学(Thuyloi University)は,環境工学,水資源工学,土木工学,コンピュータサイエンス,機械工学,エネルギー工学など10学科,および,国際教育と地理情報学に関する2つのセンターを有し,20000人を超える学生が学ぶベトナムを代表する大学です.現在,同大学講師のNguyen Trung Kien(グエン チュン キエン)さんがベトナム政府派遣博士留学生として本学の清水研究室で研究を進めています.まず最初に,Trinh Minh Thu(チン ミン トゥ)副学長を訪問し今後の両大学の学術・人材交流について意見を交わし,今回の訪問を機に親密な関係を築くことを約束しました.また,同大学地理情報学センターを訪ね,体系的かつ実践的に実施している衛星リモートセンシング教育の説明を受けました.
 このほか,ハノイ鉱山・地質大学(Hanoi University of Mining and Geology),ベトナム科学技術アカデミー地質科学研究所(Institute of Geological Science, Vietnam Academy of Science and Technology),ベトナム地球科学・鉱物資源研究所(Vietnam Institute of Geosciences and Mineral Resources)を訪問するとともに,ベトナム地盤工学会,ベトナム岩盤力学会,ベトナム測地・地図学およびリモートセンシング学会の会長や副会長らと面談し,土砂災害,地盤防災に関わる安全監視手法に関して議論し,これからも連絡を取り会い交流を深めることとしました.
 8月30日には,水資源大学において同大学主催,ベトナム地盤工学会,岩盤力学会共催の「斜面の安定評価の先進技術に関するセミナー」が開催され,清水教授が「斜面およびダム構造物の安全監視のための宇宙技術を利用した変位モニタリング」と題する基調講演を行いました.大学,学会,コンサルタントの研究者や技術者が100名近く出席し,予定時間を大幅に超える活発質疑がありました.ベトナムにおいても,異常気象によりこれまでに経験したことのない集中豪雨が頻発し地滑りなどの土砂災害の対策に苦慮しており,また,同時に洪水調整機能を持つダムの安全管理も課題となっていて,本話題に対する関心の高さが示されました.なお,このセミナ-には,別目的でハノイに滞在していた本学創生科学研究科の鈴木素之教授も合流し「最近の日本の自然災害」を紹介し,また,Kienさんが博士研究の内容,さらに,山口大学から博士号を授与され助教として勤務していたベトナム・フエ大学(山口大学学術交流協定校)のTran Thanh Nhan(チャン タン ニャン)博士も研究成果を発表し,同大学と山口大学との交流が一気に進みました.
 8月31日には,ハノイ西100数10kmのホアビン,ソンラの県境にある地すべり地帯とベトナム第2の規模の水力発電ダムなど,今後の共同研究などの対象となり得る現場を水資源大学のメンバーとともに視察した.

清水先生ベトナム①

ベトナム水資源大学のThu副学長(中央右)と清水教授(中央左),山口大博士後期課程留学生のKienさん(右端),そのほか,土木系学科の名誉教授,教員ら

清水先生ベトナム②

セミナーで基調講演する清水教授

清水先生ベトナム③

参加者からの活発な質疑

清水先生ベトナム④

ハノイ国立農業大学において.An教授(左から2番目),ハノイ国立農業大学卒業生で山口大学・ウダヤナ大学ダブルディグリープログラム修了者のUyenさん(右端),清水教授(右から2番目)

清水先生ベトナム⑤

地すべり地帯を通る山岳幹線道路

清水先生ベトナム⑥

ベトナム第2規模のホアビン水力発電ダム

清水則一教授がインドネシア・スマラン市を再訪しJSPS研究拠点形成事業を一層進展

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創生科学研究科の清水則一教授は,応用リモートセンシング研究センター(CRASS)が中心となって実施している標記事業(代表者:三浦房紀副学長)について,バンドン工科大学(ITB)が実施しているインドネシア・スマラン市の広域地盤沈下のGPSによる変位計測研究に8月11,12日の両日参画しました.
 これは,今年3月にITBで行った山口大・ITB合同セミナーにおいて議論した連携課題を具体的に進展させることを目的として,ITBのHeri Andreas准教授の要請に応じて実施したものです.清水研究室では,SAR衛星データを解析(DInSAR)してスマラン市の地盤沈下を観測していますが,地表におけるGPS計測と宇宙からのDInSAR計測結果を合わせて共同で評価し,現地の地盤沈下状況を明らかにすることが今回の目的です注).当日は,DInSAR解析を研究テーマとしている本学博士後期課程の留学生Putu Edi Yastikaさん(インドネシア出身)も参加しました.現地計測の後,Andreas准教授と今後の共同研究の内容と進め方について意見交換しました.
 一方,標記事業に関連して,本年3月に清水教授が特別講演を行った同市にあるインドネシア国立大学の名門ディポネゴロ大学(UNDIP)を再訪し,Awardin博士らと交流を深めました.UNDIPはスマラン市地盤沈下のGPS計測プロジェクトにおいてITBに協力しており,今後,山口大を含めた3大学による共同研究を進めることについて話し合いました.
 本研究拠点形成事業は,本年度がいよいよ最終年となり,宇宙技術による地盤変位計測に関する研究拠点づくりを具体的に進行させることができ,大きな成果が生まれることが期待されます.なお,両大学からは10月に山口大学で開催する本事業の国際シンポジウムに出席して研究発表される予定です.

清水先生インドネシア①

Diponegoro大学に設置したGPS基準点を囲んで(左からAndreas准教授,Ediさん,清水教授)

清水先生インドネシア②

沈下により水没した家屋(中央および左)とかさ上げにより水没を免れている家屋(右)(清水教授撮影)

清水先生インドネシア③

今回のスマラン市地盤沈下の調査範囲(写真はGoogle Earth,青線は移動経路.東西30㎞×南北15㎞)

注)スマラン市はインドネシア・ジャワ島の五大都市のひとつで,164万人の人口を擁するジャワ中央州の首都です.市の北部の湾岸に沿って軟弱地盤が広がり,工業用水と生活用水の汲み上げにより地盤沈下が進行し社会問題となっています.

平成28年度地盤工学会中国支部賞(論文賞)を受賞

受賞

DSC04689鈴木素之教授,井上優朋さん(大学院博士前期課程平成29年3月修了,現 横浜市),Nguyen Van Haiさん(同博士後期課程平成29年3月修了,現 Mientrung University of Civil Engineering講師)が,平成28年度地盤工学会中国支部賞(論文賞)を受賞しました.論文タイトルは「地震時に地滑りを起こす層理面の静的および動的リングせん断特性」で,その内容は地震時の地すべり斜面安定度を評価するための基礎的な研究成果です.平成29年8月27日~30日のハノイ訪問の際に,鈴木教授からNguyen Van Haiさんに表彰状が手渡されました.地震の多い国の斜面防災のために,更なる研究の発展が期待されます.

オープンキャンパス開催:学科イベントにのべ600人の来場者

イベント

8月4日,山口大学工学部のオープンキャンパスが開催され,約1300人の来訪者で賑わいました.社会建設工学科でも,5つのイベント(「コンクリートの橋をつくってみよう!」「体験!ドローン空撮」「世界に誇るトンネル技術」「身近な危険!!地盤と防災」「現役学生に相談しよう」「学科紹介」)を開催し,のべ約600人の参加者がありました.高校生たちは,様々な実験に参加したり,大学院生や教員に質問したりと,新鮮なキャンパス体験を楽しんでいました.

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第20回山口県測量競技大会に出場

イベント 受賞

社建の佐藤弘規君(M2),宮宗哲也君(M1),阿波亮祐君(B4),松永晋平君(B4)が2017年8月25日(金),山口県セミナーパークで開催された第20回山口県測量競技大会(主催:山口県建設技術協会)に出場しました.県大会は初の参加でしたが,8位(15チーム中)の好成績で,水準測量の種目では満点(1位)を取りました.9月に開催される中国地方大会でのさらなる活躍が期待されます.大会には山大の卒業生が多数出場していました.

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「測量大会で出会った山大・社建卒業生のみなさん」

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鈴木教授と神野助教が平成29年度河川基金優秀成果賞を受賞

受賞

29年度研究成果発表会_記念撮影2当学科の鈴木素之教授および神野有生助教が,7月27日に行われた平成29年度河川基金研究成果発表会(主催:河川財団)で,優秀成果賞を受賞しました.対象となった研究は,それぞれ「ジオスライサー調査と古文書解析による佐波川沿いの洪水・土石流ポテンシャルの変遷の評価」と「UAVを用いた高密度・高効率な河川測量技術の検証」でした.この賞は,昨年度の河川基金研究助成事業によって実施した研究について,得られた成果が極めて優秀で他の模範となる研究を表彰したものです.今後のさらなる展開が期待されます.

創成科学研究科建設環境系専攻の北村彩絵さんが第68回中国地方技術研究会優秀賞を受賞

受賞

2017年7月10日~11日(月~火曜日)に国土交通省中国地方整備局主催の第68回 中国地方技術研究会が広島合同庁舎で開催され,大学院創成科学研究科建設環境系専攻博士前期課程2年の北村彩絵さんが行った発表「TCIを用いたトンネル優先度判定に関する研究」が優秀賞を受賞しました.

この技術研究会は,中国地方整備局,国土交通省関係団体,県および市等が所掌する建設技術に関する調査・研究や建設技術に関する創意工夫,提案等の成果発表等を行い,建設技術の向上とその普及を目的として開催されているものです.
北村さんの発表は,山口河川国道事務所との包括協定に基づいたトンネル覆工コンクリートの長寿命化に関する研究で,コンクリートに生じるひび割れ状況の経年的変化を踏まえることでメンテナンス優先度判定をより効率化することができるという点が特徴です.

受賞に対して北村さんは,「学生で賞を頂くことができると思っていなかったので,正直驚きました.指導してくださっている先生方に感謝し,今後も研究に励みたいと思います.」と述べています.なお,北村さんは2017年11月下旬に東京で開催される土木学会主催のトンネル工学研究発表会にて講演を行う予定です.

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清水則一教授がバルカン諸国との連携を推進

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社会建設工学科の清水則一教授は,昨年,バルカン半島のクロアチア,および,ボスニア・ヘルツェゴビナの地盤工学会から招へいされ,それぞれの地で開催された国際シンポジウムで基調講演を行い,地盤沈下や地すべりなどの監視に関連して衛星リモートセンシング技術を用いた両国との連携を始めている.
このたびは,同じくバルカン半島のマケドニアの地盤工学会の招へいを受け,6月26日に首都スコピエのSs. Cyril and Methodius University in Skopje(聖シリル・メソディウス大学)で,「Modern displacement monitoring using satellite technology (GPS and SAR) in rock and geotechnical engineering(衛星技術を用いた岩盤・地盤工学における変位モニタリング)」と題する特別講演を行い,マケドニアにおける地盤工学や防災の諸課題に対する衛星リモートセンシング技術適用の可能性について意見交換した.講演会は国際岩の力学会が後援し,マケドニアの国内グループのメンバーである大学,技術協会,企業,自治体関係者ら48名が参加し,活発な意見交換を行った.今後,上記の諸課題について連携して研究を進めることを約束した.

バルカン諸国との連携を推進①

左からIgor博士,Moslavac教授(土木工学科長),Jovanovski教授(マケドニア地盤工学会長),一人おいて,清水教授,Vrkljanクロアチア元地盤工学会長,Pipn博士(マケドニア地盤工学会事務局長).中央は国際岩の力学会(ISRM)後援を示すサインボード.

バルカン諸国との連携を推進②

セミナーで質問に対し説明する清水教授

第1回「インフラメンテナンス大賞」文部科学省特別賞を受賞

受賞

岐阜大学・長崎大学・山口大学・愛媛大学・長岡技術科学大学・舞鶴工業高等専門学校で組織する,「社会資本の整備及び維持管理等に係る人材育成コンソーシアム」が第1回「インフラメンテナンス大賞」文部科学省特別賞を受賞しました.このコンソーシアムでは,社会人の学び直し事業として,インフラ維持管理技術者の育成を継続しています.また,それぞれの地域では,産官学からなる人材育成事業支援団体を立ち上げ,技術者育成だけでなく,育成された技術者のフォローアップを通じて,建設業界の活性化に寄与しています.
応募部門:メンテナンスを支える活動部門
案件名:健全なインフラメンテナンスをリードする技術者の育成事業(ME養成及び道守養成)

国土交通省発表資料(http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo03_hh_000162.html

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