社建のカリキュラム

社会建設工学科のカリキュラムは、一般教養を身につけるSTEP1、土木工学と環境工学の基礎を学ぶSTEP2、研究室に配属されて卒業研究に取り組むSTEP3、大学院に進学して専門性を高めるSTEP4、の4段階で構成されます。

それぞれのSTEPではどんなことを学び、何を身につけるのでしょうか。

社会建設工学科 学びのシステム

STEP1は1年次に該当します。一般教養として外国語から自然科学までバランスよく学びます。他学部と同じく吉田キャンパス(山口市)で受講します。

1年生の時間割を見てみる(工学部のサイトへ)

STEP2は2・3年次に該当します。工学部のある常盤キャンパス(宇部市)に移り、いよいよ本格的な専門科目が始まります。社会基盤をつくるための基礎的な専門知識として構造力学、水理学、土質力学などの力学、土木計画学、環境保全工学に関する授業があります。これらは必修科目といい、社会建設工学科の学生全員が学びます。ものづくり創成実習、建設基礎実験、測量実習などの実験実習はグループワークで行います。加えて、材料学、施工法、構造工学、衛生工学、海岸工学、防災工学などについての選択科目、さらに在籍するコースに応じてエンジニアリングコミュニケーション等があります。

専門科目の時間割を見てみる(工学部のサイトへ) Q : 単位!単位!単位!

ここで、コース分けについて説明しておきます。

社会建設工学科では、2年次から東アジア国際コースと社会建設工学コースに分かれます。ベースとなる授業科目は両コースとも同じですが、東アジア国際コースは、国際性をより重視し、英語によるコミュニケーション能力を養う科目として、外国人教員によるエンジニアリングコミュニケーションや国際建設技術演習などの講義を履修します。

Q : コース分けはどのように行われるのですか?

2・3年次の夏休みなどの長期休み期間には、留学やインターンシップ(就業体験)に出かけ、将来の進路を考えたり、国際性を養ったりするなどの自己研鑽に励みます

Q : 留学して国際エンジニアをめざそう! Q : インターンシップは進路選択のための貴重な就業体験!

STEP3。4年生に進級すると研究室に配属され、卒業研究に取り組みます。同時に、4年で卒業して就職するか、大学院に進学するかの進路選択を行います。卒業研究では、研究室の先生や大学院生から、研究の初歩として、文献の読み方や実験のやり方、パソコンの使い方やプレゼンの方法などを学びます。その後、各自の研究テーマを決め、先生や大学院生などと相談・ディスカッションしながら研究を進めて、最後に卒業論文という形でとりまとめます。3年生までの学生生活は知識の吸収が中心であるのに対し、研究室配属後は、これまでに吸収した知識を使う、あるいは自分で作業を進めて新しい何かを開拓していくという能動的スタンスに変わります。研究室の先輩や同級生と過ごす時間が長く、専門知識や業界に関する知識も格段に広がります。

Q : 研究室に入ってからが学問の本番!

このような学部4年間を経て身につくのは、社会人としての一般教養、建設技術者として不可欠な土木工学・環境工学の基礎、そして研究の初歩技術です。社会建設工学科のカリキュラムは、JABEE(日本技術者教育認定機構)による審査・認定を受けており、これを卒業するということは、技術者として一定水準の教育を受けたことが公的に保証されることを意味します。JABEE認定プログラムの修了者は、登録により技術士補の資格を得ることができ、国家資格である技術士の第一次試験が免除されます。

教育目的と学習・教育到達目標を見る Q : 社建で取れる資格・免許!

STEP4。大学院に進学する理由は人それぞれですが、より専門性が深まり、学部の時よりも圧倒的に知識量が増えることは確実です。学部4年生は、1年間の卒業研究を通して、研究というものを体験するわけですが、自分の研究成果をプレゼンしたり、研究室メンバーとディスカッションを繰り返す中で、自分には足りないもの、自分が学びたいもの、研究を進めるうえでどうしても身につけなければいけない知識や技術というものが、しだいに見えてきます。こうした自発的に見つけた課題に対して、ありったけの時間をかけて取り組み、知識や技術を獲得し、研究活動を推し進めていくのが大学院時代です。自発的に課題を見つけて解決していく能力、研究グループでのディスカッションを通して研究を発展させていくチームワーク力やコミュニケーション能力、論文執筆を通した文章作成能力、学会発表によるプレゼン能力など、大学院時代は研究活動を通して、さまざまな能力を自分で鍛えていきます。これらの能力はまさに生きていくうえでの武器であり、実質的なキャリアアップであることから、結果的に、就職先の幅を広げたり質を高めることにつながります。

Q : 大学院で先端技術を学び、専門性という武器を手に入れよう!