東ティモール民主共和国特命全権大使が来学されました
2025年11月27日、28日の両日、マリア・テレジニャ・ダ・シルヴァ・ヴィエガス東ティモール民主共和国特命全権大使、セリオ・モニズ・ダ・シルバ参事官、ジョアオ・メンドンサ労働担当官、平尾千景大使館職員が来学されました。
一行はまず、27日に吉田キャンパスにて石井由理副学長(国際連携担当)を表敬訪問されました。懇談には、本学科の山本浩一学科長とアジズル・モクスド准教授が同席し、本学と東ティモールの高等教育機関とのこれまでの交流を振り返るとともに、学術交流の重要性について、意見交換が行われました。
翌28日は、カーネーション革命を契機にポルトガルが撤退し、東ティモール民主共和国が1975年に独立を宣言して50周年の記念日であり、ヴィエガス大使ご臨席のもと、工学部社会建設工学科の会議室で記念式典が開催されました。式典には東ティモール民主共和国からの留学生とその家族、本学科の教員、学生等が出席しました。開会に際し、東ティモール民主共和国の国歌斉唱が行われ、続いてヴィエガス大使よりスピーチがあり、両国の友好関係と学術交流の重要性について言及がありました。その後、山本学科長から、社会建設工学科と東ティモール国立大学のこれまでの交流についての説明が行われました。続いて記念ケーキのカットセレモニーが行われ、参加者はケーキを囲みながらお祝いの気持ちを分かち合いました。最後に留学生とその家族による東ティモール民主共和国で親しまれている歌の披露で記念式典は締めくくられました。同日午後、ヴィエガス大使らは、4名の東ティモールからの留学生による研究発表を聴講されました。
工学部社会建設工学科では、2011年以来、JICAの東ティモール国立大学工学部能力向上プロジェクト(CADEFEST:フェーズ1、フェーズ2)において、東ティモール国立大学の土木工学科の能力向上のため、教員の派遣や留学生の受入れ等積極的に取り組み、長年にわたり協力関係を築いてきました。現在も大学院に多くの留学生を受け入れており、また、今年度開始されたJICAの東ティモール国立大学工学系大学院能力向上プロジェクト(CADEGRADE)のため、本学科の元教員で、これまでCADEFESTに深く関わってきた関根雅彦山口大学名誉教授が、アドバイザーとして東ティモール民主共和国に滞在しています。
今回のヴィエガス大使の来学を契機として、東ティモール民主共和国との教育・研究における連携が一層深まるよう、さらなる交流に努めてまいります。
- 表敬訪問の様子(左:ヴィエガス大使、右:石井副学長)
- 記念式典でのケーキカット(左から:榊原弘之教授〈社会建設工学科〉、アルフレド・セゴビア神父〈カトリック宇部教会〉、山本学科長、ヴィエガス大使閣下、オクタヴィアノ・ヴィエガス・デ・ジーザス氏〈博士後期課程留学生〉、セリオ参事官)
- 留学生による研究発表(オクタヴィアノ・ヴィエガス・デ・ジーザス博士後期課程学生)




