シンポジウム 第3回「建設分野におけるAI活用の最前線」を開催しました

カテゴリ: 2023年10月10日 14:58
 令和5年9月26日(火)にシンポジウム第3回「建設分野におけるAI活用の最前線」(共催:山口大学グローカル環境・防災学研究会、山口大学地域レジリエンス研究センター)が、山口大学工学部会場とWEB配信とでハイブリッド開催されました。
 会場では民間や官公庁、大学から43名、 WEBでは467名が参加しました。 シンポジウムでは、学内外から5名の講師の皆様に、建設分野でも活用が大いに期待されているAIについてご講演いただきました。
 最初に山口大学の藤田先生からは、インフラの外観検査のための画像認識技術について、画像処理や機械学習、インタラクティブな処理、深層学習モデルの適用について事例を紹介していただきました。
 次に大阪電気通信大学の中原先生からは、建設分野の行程で広く使われている点群データ・画像とAIを用いた取り組みの事例と、それらに関連する最新のAI技術についてお話いただきました。
 八千代エンジニヤリング(株)技術創発研究所の藤井氏からは、Chat GPTの基にもなっているようなFoundation Model(基盤モデル)が建設分野でどのように使われているかについて、現在、八千代エンジニヤリング(株)で取り組んでおられる応用事例を絡めてお話いただきました。
 国立研究開発法人 防災科学技術研究所の酒井氏からは、土砂災害などの防災・減災において、迅速なデータ提供が必要なフェーズでAIを活かすべき場面がたくさんあり、空からのレーダ衛星データ処理にAIを活用してデータ解析の処理時間を短縮していく課題があることについてお話いただきました。
 最後に国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) の木村氏からは、農業水利の観点からニューラルネットワークの研究開発の歴史についてお話いただきました。また、AIを使った排水機場遊水地の水位予測技術の現地適用についてご紹介いただきました。
 各講演後にも会場参加者からの質疑があり、大変有意義な場となりました。