「第1回国際防災・環境セミナー」が開催されました

カテゴリ: 2021年08月05日 15:44

 2021年7月15日(木)に京都大学東南アジア地域研究研究所准教授・総合地球環境学研究所熱帯泥炭社会プロジェクトリーダー、准教授の甲山治先生を講師にお招きして「第1回国際防災・環境セミナー」(地域防災・減災センター主催、グローカル環境・防災学研究会共催)がWEB開催され、大学、民間企業、その他一般から71名が参加しました。

 ご講演では、熱帯泥炭湿地の火災により膨大な量の二酸化炭素が放出され、地域住民の健康被害が発生しているインドネシア国スマトラ島リアウ州ブンカリス県において、火災で失われた泥炭湿地生態系の回復と泥炭火災の減少、住民の生計向上を目的として行った草の根技術協力の貴重なご経験についてお話いただきました。ドローンや気象レーダーから得られた情報を火災軽減に活用したり、現地住民が主体となって水路の堰の維持管理などを行っていく仕組みを構築されたことで、インドネシアの熱帯泥炭湿地の回復の手本となったことを知ることができました。また、同時に獲得されていた科学研究費補助金により多数の研究成果も挙げられており、国際協力と研究を高い次元で統合されていました。研究者が行う国際的な防災・環境協力のモデルケースを学んだ大変有意義なセミナーとなりました。

地域防災・減災センターHP:http://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~cldpm/index.html

【講演内容】
講師:京都大学東南アジア地域研究研究所准教授、総合地球環境学研究所熱帯泥炭社会プロジェクトリーダー、准教授 甲山治
講演題目:「草の根技術協力の実績を活かした熱帯泥炭地における水文・気象情報管理システムの開発」

 


 写真:講師とスライドの様子