学生2名が、第16回地盤改良シンポジウム優秀論文発表者賞を受賞
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2024年11月26日 12:06
第16回地盤改良シンポジウム(京都府京都市,令和6年10月3~4日)において,2名が優秀論文発表者賞を受賞しました.
中村圭吾さん: 発表題目「クリンカアッシュと建設発生土の混合及び積層状態における地盤のせん断強度特性と斜面安定性」
元生優作さん: 発表題目「ガス圧入によるCO2ハイドレートの生成時の温度挙動とその含有砂のせん断特性」
以下は,それぞれの発表概要と受賞コメントです.
中村さん
概要:本研究では,石炭火力発電所で発電をした際に発生するクリンカアッシュの有効利用範囲の拡大および有効な利用方法の検討を目的としています.クリンカアッシュはせん断強度が高く,透水性に優れているという地盤材料として優れた特性を有しているため,その特性を活かすために建設発生土と混合及び積層状態にしての利用を考え,それぞれの場合でのせん断強度特性と盛土材料としての利用を想定した際の斜面安定性について検討をおこないました.
コメント:このような賞をいただき大変嬉しく思っております.研究を支えてくださった吉本先生と研究室の皆様に心より感謝いたします.今後も研究に打ち込み,クリンカアッシュの有効活用に貢献していきたいと思います.
元生さん
概要:本研究は,大気中のCO2を削減するため,低温高圧の環境でCO2と水を化学反応させ,CO2ハイドレートにして地中に貯留する技術の開発に向けた基礎的研究です.ハイドレートが生成する際の発熱反応の計測から,砂中にCO2ハイドレートが生成可能であることと,ハイドレートを含む砂の強度が増加することが確認されました.
コメント:このような賞をいただき,大変うれしく思います.吉本憲正先生をはじめとする,地盤工学研究室の先生方のご指導に感謝し,今後も研究活動に取り組んで参ります.