大学院創成科学研究科環境共生系専攻の大中臨さんが令和5年度水工学論文奨励賞を受賞しました

カテゴリ: 2023年12月25日 16:21

大学院創成科学研究科環境共生系専攻博士後期課程3年の大中臨さん(赤松研究室)が、令和5年度土木学会水工学委員会水工学論文奨励賞を受賞し、2023年12月11日(月曜日)に開催された第68回水工学講演会で表彰されました。水工学論文奨励賞は、⼟⽊学会論⽂集特集号(⽔⼯学)に掲載された論⽂が、独創性と発展性に優れ、⽔⼯学の発展に対し⼤きな貢献をなし得ると判断された成果であって、かつ、⽔⼯学講演会での発表が明快で要領を得たものであった将来性を有する若⼿研究者に対して授与されるものです。

論文題目は「機械学習を用いた画像解析による干潟の粒度推定手法の開発」で、共著者は赤松 良久教授(山口大学)、乾 隆帝教授(福岡工業大学)、小山 彰彦助教(九州大学)、齋藤 稔研究員(国際農林水産業研究センター)、間普 真吾教授(山口大学)です。本論文では、山口湾で得られたデータを基に機械学習を使用した画像解析によって、干潟表層の画像から干潟の粒度分布を推定する手法を開発し、その精度を検討しています。この技術はリモートセンシング技術との相性も良く、人の手では多大な時間と労力を要する干潟粒度分布調査を大幅に効率化し、河川環境にも発展させれば流域内の網羅的な粒度分布の把握にも寄与すると考えられます。

受賞に関して大中さんは、「身に余る賞をいただき大変光栄でございます。今後の河川管理や河川内に生じる物理現象の解明のためには観測技術の高度化は重要な取り組みであると認識しており、この度の受賞はこの研究を進める大きなモチベーションになります。ご指導いただいた先生方やご協力いただいた全ての方への感謝の気持ちを忘れず、今後も鋭意研究に励んで参りたいと思います」と述べています。

大中さんのますますの活躍を期待するとともに、本学は今後も学生の研究活動の支援に努めてまいります。