卒業生が宇部市の小学校5年生に防災出前授業

カテゴリ: 2022年09月20日 15:00
 9月13日(火)、本学科の卒業生である濱慶子氏(熊谷組)が委員長を務める土木学会若手パワーアップ小委員会の若手7名が、宇部市立原小学校5年生の「総合的な学習の時間」において、防災に関する出前授業『ポケドボ@宇部市立原小学校』を実施しました。山口県内では初めての取り組みであるとのこと。同小学校では総合的な学習の時間において、体系的な教育カリキュラムを組んでおり、5年生の学習テーマは「防災」です。
 子供たちには、原小学校区や市内にあるインフラの写真を交えて、インフラにはどんなものがあるかを紹介しました。それから、若手のチームが開発したポケドボカードを使って遊び、自分達の街で想定される災害とインフラの結びつきや事前対策による防災や応急処置によってメンテナンスできるという意識づけをしながら、インフラの役割や防災について学習してもらいました。
 カードゲームの後、自分達の住む地域の地図(山口県宇部市土木建築事務所管内図)の中から、インフラ探し!「橋がたくさんある!」「ダムも!」「空港見つけた!」「港もここにもここにもある!」「あ!トンネル発見!」というコメントの中で「地図って面白い!」という声が聞こえたことも印象的でした。子どもたちの眼差しはまるで宝探しをしているかのようにキラキラと輝いていました。地図上には発見したインフラをメモした付箋がたくさん!休憩時間もずっと遊び続けていました。授業のまとめとして、原地区や市内で想定される災害とインフラの役割を考えながら、身近にあるインフラの写真をモデルにカードに絵を描きました。ご当地オリジナルポケドボの作成です!
 
 先生方によると、翌日以降も休憩時間にポケドボカードで遊んでいるようで、しばらくポケドボブームが続きそうだとのことです。引き続きインフラと防災についての学びの展開が授業で続くようで、嬉しいですね。先生方からは来年もまた来ていただきたいと申し出があったそうで、企業の方とこんなにも一緒になって「授業をつくる」ということが初めてで大変充実した期間だったとのこと、濱さんら、土木業界を担う若手の活躍はとても頼もしいです。
 若手メンバーとして、土木の業務をおこなっていう一環として、今回、保護者や地域の子どもたち、市民の方々のお力をお借りして協働する、同じものを見ていく目線も不可欠であるということを改めて認識でき、大変有意義な体験となったとのこと。このように、卒業して宇部を離れても、卒業生が未来を担う子供たちのために地域貢献に協力している姿を見るのは、嬉しい限りです。そして、5年生の担任の先生方も山口大学教育学部の卒業生とのこと、今回の企画は学部を超えた山口大学卒業生のコラボとなったようで素敵な取り組みですね。
 
 なお、この様子は当日、KRY山口放送の「KRYニュースライブ」宇部市立原小学校HP宇部日報で紹介されました。